出逢いに 良いも悪いも ない
ただ 私とは価値観の異なる人 私とは同じではない人と 出逢う
それが出逢いのスタートであって 出逢いの結果ではない
そこに 傲慢さやうぬぼれがあると
築ける関係が築けなくなり相手を悪者にしてしまう
”傾聴” ”受容” ”共感” は出逢いの基本的な態度でもある
人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える
しかも
一瞬早すぎず 一瞬遅すぎないときに
ここに私の好きな禅師の話がある
ある時 禅師に弟子が聞いた
「人間は誰でも仏性を持っているのになぜ成功する人としない人がいると思うか」
弟子は分からず答えられない
「それはな、成功する人は努力する。成功しない人は努力しない。その差だ。」
しかし 弟子たちは 仏性を持っているのにどうして努力する人と
しない人がいるのか疑問に思った
弟子はまた聞いた
「仏性を有している人間に、どうして努力する人、しない人がいるのですか」と。
「努力する人間には志がある。しない人間には志がない。その差だ」
弟子は そうか そうなんだ と喜び家路に着いた
しかし また、疑問が浮かんだ
「仏性のある人に どうして志がある人とない人が生じるのか？」と
「志のある人は、人間は必ず死ぬということを知っている。
志のない人は、人間が必ず死ぬということを本当の意味で知らない。その差だ。」
”切に生きる”とは「心指し」のある人のこと
弟子は はたと膝を叩いて 得心した
私は場が締まり その日の場帖を整理したあとで
ポールウォーキングで近所を回る
8の字を描くように住宅地の道をくるくる回るのだ
1周回って約1㎞で3周をなるべく早く回る 40分かかっていたものが
ここ3か月で30分で回れるようになった
最近 小学生もコロナのせいで早引けなのか
一人の男の子が同じルートを回るようになった
よく出合うので今日話しかけてみた
「何のために走っているの？」
バレー部に入ったので 少しでも体力をつけるため 強くなるため
お母さんから勧められたらしい
「ここ回って何メートルあるか知ってる？いま、どれくらいで走れるの？」
測ってないのでわからないという
具体的に1周は1㎞あることを教えて
「3周なら3周ずつでも走って毎日何分で走れるかノートに記録をつけてごらん。
段々早くなっていくし、そうすると体もちゃんと鍛えられているよ」と
目標の無かったものに具体的な目標を持つことを教えた
記録をつけることはその導になる
ひとは先に目指すものがあれば きっと強くなれる
ともかく具体的に動いてごらん
具体的に動けば 具体的な答えが出るから
みつを
