minayuyu2019’s blog

Life is what happens to you while you're busy making other plans.

慢心と自惚れ

物事に慣れてくると 

慢心してしまう

 

こんなことぐらい毎日のことだからいつもと同じでいいと 

自惚れてしまう

 

それをはじめたころの新鮮で謙虚な気持ち 志を 忘れてはならない

 

人は時の経過とともにそれぞれに年を重ねるが

その年はひとり残らず初めて迎える年である

にもかかわらず もうその若い年代は経験済みだからと 物知り顔になるが 

果たして初心で 常に自らを戒めて生きてきたろうか

 

人は年とともに 年齢に応じた初心がある

二十代であろうと六十代であろうと変わりはない

 

 

 

「初心」とは・・・

芸の未熟さ 初心者のころの みっともないさまをいう

 

是非とも初心忘るべからず


はじめたころの芸の未熟さをよく覚えておいて

はじめたころの欠点を自覚して将来の芸の上達に役立て精進しなさい

 

時々の初心忘るべからず

 

その時々をその時々の初心として 芸の未熟さ 欠点を自覚して

もう一段上を目指して精進しなさい 

 

老後の初心忘るべからず


経験を重ねていよいよ最終段階に来ても なお完成ということはない 

もう一つ上の 新たな境地を目指して精進しなさい 

 

 

「花鏡」世阿弥

 

しかあれば当流に万能一徳の一句あり

初心忘るべからず
この句、三ヶ条の口伝あり

是非とも初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず

この三、よくよく口伝すべし

 

 

「初心、忘るべからず」

 

初心の「初」の字は「衣」と「刀」

着物をつくるときに 布地に最初に鋏(はさみ)を入れること それが「初」

着物をつくるときには そこに鋏を入れなければつくれない

同じように

人は変化しようとするとき どんなに辛くても自分自身に鋏(刀)を入れ

過去の自分を切り捨てなければならない

そのように過去をどんどん切っていきながら 変化し続けなくてはならない

 

 

 

 

 

 

さて3月が始まった 私も61歳に・・・

 

「初心、忘るべからず」