「人間」という器がある
それは
誰にでも 注がれるままに
甘いも 塩辛いも 苦いも 酸っぱいも
受け容れるだけの大きさがある
甘さも 塩辛さも 苦さも 酸っぱさも
偏った味なのであるが
その偏った味がいっしょになると
「うまい味」になる
それはそれは妙味なのである
人間という器だけにしか味わえない味を
じっくりと知らなければならない
まだまだ その器には容量は残っているとは思う
ただ その器に甘さや 塩辛さや 苦さや 酸っぱさを
注ぎ入れるだけの
もうあとどれだけの時間が残っているかは
わからないけれど・・・