水を器に満杯になるまで入れて運ぼうとすると
一歩足を踏み出した時点でもう危なくこぼしそうになる
どれだけ気をつけていたつもりでも結局水はこぼれてしまい
欲張って水を入れすぎなければよかったと後悔する
「傾けた」つもりはなくても
知らず知らずのうちに少し傾いてしまう
享楽と苦行という極端で偏った生き方のなかに平穏はない
楽をしてもいけないし、厳しすぎてもいけない
物事には正しい真ん中の道があるのだという答え
極端なものに自分の心を傾かせないよう
常に心を自分の中心に維持する
人間というのは知らず知らずのうちにどこかに傾いてしまうものだから
思考も行動も偏らないよう、折々に気をつけて生きるようにしたい
なにごとも手を差し伸べてくれるのは自分の普段からの心掛け
「傾ける」
生き方を傾けてはいけないという意味も含まれている
「油断するな」という
気を抜かずにと思う心の片隅で
「今自分は何かに偏った生き方をしていないか」と少し内省してみる
注意散漫で油をこぼし続けるような生き方をしていると
いつか大事なものをも燃やし無くしてしまうかもしれない