「育てたように 子は育つ」
相田みつを さんの詩のひとつである
子育てに忙しかった頃によくこの言葉が頭に浮かんだ
「親の顔が見てみたい」
憎まれ口をたたく子供や躾がなっていない子供を見かけると
腹立ち紛れに言われる言葉がある
自分の子供にもそんな言葉が投げられてはいないだろうか？
そう思うとちょっとしたことで子供を叱責することが増えた
「育てたように 子は育つ」
子供が大きくなるに連れて言動や仕草が自分たち親にとても似てくる
特に私の自分自身の中にある嫌な部分が目につくようになる
「ああ、やってしまった」と想ったものだ
子供を叱る前にまずは自分の襟を正すべきだった
子供を叱る前に頭を小突く前に自分の頭を思いっきり叩いて
自分の嫌な部分を直しながら自分自身をも躾ていくべきだったのだ
「育てたように 子は育つ」
子供は親を素直に見ている
小学校の高学年にもなれば善し悪しはもちろん、既に大人の解釈、分別を
持ち合わせるようになる
その頃にはもう親は子に育てられている立場になっているのかもしれない
「親の心子知らず」
そんなはずはない
子の心を親が知らないだけだ
もう一度じっくりと子供を見つめる機会を持とう
そうすれば親の思い違いだとはっきりするだろう
子供は必要以上に親に気を遣っているものだ
間違ってはいけない
ちちははも こどもとともに生まれたり
育たねばならぬ こもちちははも
「親あっての子、子あっての親」
子が生まれて親は１年生、スタートは一緒
親だからと偉そうなことは言えない
「育てたように 子は育つ」
もし、もう一度最初から子育てがやり直せるのならば
子育てをしながらでも自分自信の躾をやり直したい
子育ては 親育てでもある
育たねばならぬ こもちちははも
