自分は正しい
そう強く思うときほど 注意深くなろう
心の中にもう一人の自分がいて
そこに向かって話をする
もの言わぬものと ものをいう稽古
亡くなった親父がよく言っていた
ひとを 馬鹿じゃ 阿呆じゃと 思うようになったら
自分の頭を叩くと 塩梅がようなる
奢りに勝る負けは無い 頭を低くしておけ
ひとを軽う見な 軽う見たら おかげは無い
思い出すに 親父の影響はやはり強かったと思う
箸の持ち方、食べ方、下足は大きく影響を受けているものの一つだ
音を立てて食べない
下足は揃えて上がる
長男が将棋教室に行くようになって、ある日迎えに行った
そこは土間が引いてあってそこで靴を脱いで道場に上がり将棋を指すのだが
30数人の小中高生が居たろうか
土間いっぱいに脱ぎ散らかされた靴の中に
一足だけちゃんと揃えて脱がれた靴があった
長男の靴だった
うれしかった
還暦になる
なにを子供らに残せてやれたろう
金は必要なだけ彼らは彼らで稼ぐだろう
なにかしら見えない形あるものを彼らに引き継がせてやれてきただろうか
子から孫に引き継がれるなにか
今頃になって親の責任を痛感する
残念なことに 親父も私も長男も 字が汚い ((笑)
いらぬものまで引き継いでしまった
育てたように 子は育つ
明日から跳ねるか?