ある時 道元禅師に弟子が聞いた
「人間は誰でも仏性を持っているのになぜ成功する人としない人がいると思うか」
弟子は分からず答えられない
「それはな、成功する人は努力する。成功しない人は努力しない。その差だ。」
しかし 弟子たちは 仏性を持っているのにどうして努力する人と
しない人がいるのか疑問に思った
弟子はまた聞いた
「仏性を有している人間に、どうして努力する人、しない人がいるのですか」と。
「努力する人間には志がある。しない人間には志がない。その差だ」
弟子は そうか そうなんだ と喜び家路に着いた
しかし また、疑問が浮かんだ
「仏性のある人に どうして志がある人とない人が生じるのか？」と
「志のある人は、人間は必ず死ぬということを知っている。
志のない人は、人間が必ず死ぬということを本当の意味で知らない。その差だ。」
”切に生きる”とは「心指し」のある人のこと
弟子は はたと膝を叩いて 得心した
私は朝ドラの「らんまん」を見ていて、ふと、この話を思い出した
“切に生きる“とは、ひたすら生きること
今この一瞬一瞬をひたむきに生きるということ
このドラマ、主人公や登場人物のセリフには深い言葉が多く使われている
主人公の植物に人生やものの価値観を例えたセリフには頷く言葉が多い
また、志（こころざし）ある者の“一つ事を為し遂げるための生き方”を説いてもいる
深く感銘を受け、毎日、楽しみに観ている
