時間は
いま・ここが 横に繋がっているのではなく縦に重なっている
人の年齢も同じように考えるならば
新しい年が 過去の年の横に来て
次の年も横に繋がっていくのではない
いま・ここが 縦に重なっていくだけ
だから 人は一筋に篤くなっていくのであり
また 篤くならなければならない
いま・ここだけの艱難辛苦の重なり
いま・ここ だけ
あとで挽回できると思ってしまうと
自分に甘い選択をしても気がとがめなくなってしまう
人間というものは あとで挽回しようとか
落ち込んだときに 変わろう と思うだけで満足してしまうものなのだろう
自分を許してばかりいては
どんなに歳を重ねても同じ所から離れられない
成長しない 成長できない
”ひと”に成ることが遠くなる
新しい歳を迎えるということは 死に一歩近づくということ
死ほど平等なものはなく
貧富・貴賤を問わず訪れ けっしてごまかすことはできない
あとで挽回しようと 変わらなかろうと
死んでしまえばどうでもいいじゃあないか？
果たしてそうか？
自らの生をただただ永らえて生きるだけではなく
”よりよく生きること”が
”ひと” として生まれてきた有難みなのだから
2番薔薇 小ぶりだけど美しい
