行き詰まるのは
一つのことを掘り下げないで
人と同じことを同じやり方でするからだ
大事なことは
工夫を重ねるということ
どうして真剣に取り組めないかといえば
その工夫が足りないから
何事もやろうという気持ちになったら
どんな些細なことでも
やるという方向に向けていけばできる
「あたりまえのことを」「ばかにせず」「ちゃんとやる」
すべては自分の求める姿勢と工夫にある
長女が就職する。
ちょこっと名の知れたIT関連の会社にプログラマーとして勤めるという。
私は、親が子供に伝えるべきもののひとつは「上達の普遍的な論理」だと思っている。
どこの社会に行ってもそこで上達の道筋を見通してやっていくことができる力。
上達のコツを掴んでいれば、初めてやる仕事に対しても自信を持って取り組むことができ、結果として成功する。
上達の確信のないままだと、退屈な反復練習をする期間に耐えられず、中途で挫折しがちになる。
「およそどのような社会に放り出されても生き抜いていける力」の基本だ。
頭の良さとは、自分が上達する道筋が見える力であると思う。
よく分からない世界に放り出されても、仕事のやり方をまねて盗み、自分の得意技を磨いて全体の中でのポジションをゲットしていく力である。
うまい人のやることをよく見て「技をまねて盗む」ということが上達の大原則である。
「うまい人のやることをよく見て、その技をまねて盗む」それを強い確信を持て自分の実践の中心におくことができているかどうかである。
「技を盗むんだ」という意識を強く持って、積極的な構えをもって場に臨むことによって、初めてヒントが得られるのである。
私はテニスを通してこの意識を高めた。
「技(技術)に対する意識」や練習法の自覚を実体験を通して身につけていくことは、そのスポーツの競技力以上にその後の人生にとって重要な意味を持っている。
技術習得のレベルについての認識を共有できる場は、上達モデルの獲得の場として非常にレベルが高い。反対にレベルの低いのは、何のために何をやっているかが認識されていない状況である。
これはテニスも相場も同じだし、全ての事柄に通じることだろう。