お風呂に入るときでもお礼を言うて入り
疲れを取らせて頂くような入り方をして
出るときには 有難うございました というような気持ちを
しっかり持たせてもらうように
なにごとにもお礼を申す稽古をしていく
私の師匠がいつもお風呂に入りなさる時
「ありがとうございます」「ありがとうございます」と
足や手の一本一本の指をさすりながら入っておられた
「この指があるけんのお、物が持てる、歩けるんじゃけんのお」
「ひとつひとつにお礼申して大事にさしてもらわないけんのお」
「あんたも椅子に腰かけとって、立つときには椅子にお礼申すような心持で
立てば楽よのお、大事にせいよ」
「ご無礼が過ぎて体がめげる、お礼ができんようになったらお仕舞じゃけんのお
それでも体がめげたら、お礼のし直しをすればちゃんと助けてもらえるけんのお」
と仰っていた
いまできることへの お礼が先