minayuyu2019’s blog

Life is what happens to you while you're busy making other plans.

小りこう

心配を先に立てていくようではなりません

 

神様と自分の間に 心配というものを立ててへだててしまっては

おかげはいただけない

 

おかげはずっと先にあるというのではなくて

毎日毎日おかげをいただいていくという日々が実際にはあるのです

 

お礼を申す心をもって すべての物事に接することだろうと思います

 

すべて おかげの中におりながら 心配を先に立てて

どうだろう こうだろう と思っている

やっていかれぬだろうと 先に決めて心配している

 

心配だ 心配だと言うて それを人に広げていく

子どもに言い 親戚に言い 心配をみんなにさせていくようなことではいけません

その心配を自分のところでとめて 

おかげの中で ということにさせてもらうようにしたいものです

 

 

 

 

大丈夫 おかげの中でみな 生かされておるのですから

心配(自分の小りこう)を先に立てず 成り行きを有難ういただいていく生き方を大切に 

 

 

 

もの言わぬものと ものをいう稽古

 

 

 

りこうな桜んぼ

 

とてもりこうな桜んぼ

ある日、葉陰で考える

待てよ、私はまだ青い

行儀の悪い鳥の子が

つつきゃ、ぽんぽが痛くなる

かくれてるのが親切だ

 

そこで、かくれた、葉の裏だ

鳥も見ないが、お日さまも

みつけないから、染め残す

 

やがて熟れたが 桜んぼ

またも葉かげで考える

待てよ、私を育てたは

あの年とったお百姓だ、

鳥にとられちゃなるまいぞ

 

そこでお百姓、籠もって

取りに来たのに、桜んぼ

かくれてたので採り残す

 

やがて子供が二人来た、

そこでまたまた考える

待てよ、子供は二人いる

それに私はただ一つ、

けんかさせてはなるまいぞ、

落ちない事が親切だ

 

そこで、落ちたは夜夜中

黒い巨きな靴が来て

りこうな桜んぼを踏みつけた。

 

           金子みすゞ