疲れた時には、疲れた時にもできることがある
例えば、仕事をやめて、心休まる音楽を聴けば良い
それは安らぎとともに、啓示を与えてくれるだろう
眠たい時には、眠たい時にもできることがある
例えば、自分の夢や理想を心の中に描きながら眠りにつけば
それは明日からの生きる指針になるだろう
孤独であれば孤独だからこそできることがある
孤独は自分の内面に目を向ける
そして、自分の個性や可能性を見出し、それを育てる時を与えてくれるだろう
病の時には、病の時にもできることがある
例えば、寝ながらでもできる仕事を見つけて、或いは闘病記を書いて
同じ病気に苦しむ人に勇気を与えるならば
それはかけがえのない価値となる
すべてを失った時には、すべてを失った時こそやるべきことがある
すべてを失ってなお、残されているもの、それこそ最も大切な宝だろう
かけがえのない人を失ったのなら、自分の思い出の中に生きている
愛する人の記憶のすべてを紡ぎ出して残せ
それが真に永遠の生命だろう
死に直面したら、死に直面した時になすべきことがある
これまでの自分の一生を凝縮し
後の人の糧となるような、一世一代の遺書を書いて、
自分を知る人のために残せ
人生を困難にしているのは自分自身だ
高さが1メートルしかない戸口を通り抜ける方法には二つある
一つは真っ直ぐ歩くこと
二つ目は背中を曲げること
最初の方法を試せば、横木にぶつかるだけ
つまり「人生が辛く、苦しい」と感じている人は
低い戸口に対して真っ直ぐ進み 頭をぶつけているだけのこと
事前に背中を曲げれば何も問題はない
しかし、多くの人は低い戸口が「原因」であり 自分は悪くないと言う
そうではない
腰を曲げない自分が悪いだけなのだ
ひとは生きている限り その時々でちゃんと出来ることがある
五月晴れの青空にサハラの黄色の花が映える
この季節が一番好きだ
