人間関係の基礎は
「自分は生かされている」という意識と感謝
感謝の気持ちを持ってさえ臨めば
人間関係はきっとうまくいく
ひととして生まれ
ひとに生かされ ひとを活かし
ひととして生きていく
せっかくの出逢いやご縁を無駄にせぬよう
今年はあまり中庭の薔薇が上手く撮れていない
クイーン・エリザベス
ビエドゥ
アマンディーヌ・シャネル
葵
グルマルディー
アマンディールシャネル
(右下)↑ピンクビンティージ
止まらない歴史的株安 新たな局面へ(NY特急便)
NQNニューヨーク 張間正義
米株式相場は歴史的な下落局面のまっただ中にある。今週のダウ工業株30種平均は週間で3%安となり、8週連続で下落した。
QUICK・ファクトセットによると、1896年から算出が始まったダウ平均の最長続落記録は8週連続で、今回を含めて過去2回だけしかない。来週も下げ止まらなければ9週連続となり、市場は過去最も長い株安を経験することになる。
下げのスピードも過去最速級だ。S&P500種株価指数は年初から96営業日目に当たる5月19日までに18%も下落した。コンパウンド・キャピタル・アドバイザーズのチャーリー・ビレロ氏によると、最初の96営業日の下落率としては1932年(33%)、1940年(20%)に次ぐ大きさだ。
株安加速の理由は2つある。1つ目は需給要因だ。米金融取引業規制機構(FINRA)によると、マージンデット(証拠金債務)と呼ばれる信用取引の買い残高は4月末時点で7729億ドル(約98兆円)あった。3月末からの減少率は3%だ。4月のナスダック総合株価指数は月間で13%安だったのに比べると減り方は小さい。信用買いの個人は4月の株安局面では慌てずに踏ん張っていたもようだ。
ただ5月に入ってからの株安で、マージンコール(追い証)の観測が浮上する。信用取引では含み損が発生すると、担保に当たる保証金から損失分が差し引かれる。保証金が最低維持率を下回ると、追加の担保差し入れか持ち高解消を迫られる。
JPモルガンが週次でまとめる個人動向では、5月に入って売りが急増した。17日までの1週間をみると、人気が高いアップルや半導体のエヌビディアの売り越しが目立った。アップルは今年に入り23%安、エヌビディアは43%も下落し、個人が信用買いを維持できなくなった可能性が高い。
金利上昇による借り入れコストの増大や株安で、信用取引の魅力が低下している。マージンデットが新型コロナウイルス禍前の水準に戻ると仮定すれば、さらに3割減る計算だ。当面は売り圧力が強まってもおかしくない。
2つ目は景気懸念の高まりだ。債券市場では米長期金利が5月9日に3.20%と2018年11月以来の水準に上昇した後、19日には一転して2.77%まで低下した。4月末(2.93%)の水準を下回って5月を終えれば、月間では6カ月ぶりの低下となる。金利上昇のピークアウト観測が強まりそうだ。
早くからリセッション(景気後退)の可能性を指摘した独アリアンツのモハメド・エラリアン氏はSNS(交流サイト)などで、長期金利の低下に対し「株売りは新たなフェーズ(局面)を迎えている」との見方を示す。これまでは金利上昇懸念が株安の主因だったが、今後は景気不安が取って代わるとの意味合いだ。
景気悪化による企業業績の低迷、クレジットスプレッド(国債など基準金利に対する上乗せ幅)の上昇による信用不安が本格化するのはここからとなる。ドイツ銀行のビンキー・チャダ氏は景気後退が始まれば、S&P500種は3000まで下落すると予想する。新型コロナ禍前の水準までほぼ戻ることになる。
「セル・イン・メイ(株は5月に売れ)」という相場格言がある。5月以降の半年間は株式から債券へのスイッチング(乗り換え)が効果的であることを示唆する。金利低下が進んでも、株式市場が好感する動きはおのずと限られそうだ。
ここで長期俯瞰チャートを並べてみよう
既に弱気相場入りしているナスダックから