ひとりの雲水が、扇をあおいで涼んでいる宝徹禅師に問うた
「風はどこにでも存在しています。
風が存在しないところはありません。
それが風というものの性質です。
それなのになぜ和尚さんは、すでに風があるにも関わらず、
さらに扇を使って風を起こしているのですか。」と
空気はあるが、この空気初めから風としてあるわけではない
ゆき渡らせるにはあおげばいい、それだけである
風は、風としてのはたらきを発揮するときに風となる
誰もがたとえば仏であったとしても
仏としてのはたらきを発揮しなければ、真に仏とはいえない
仏とは、仏として生きている人を指す言葉で
「これが仏」だと固定的な存在をいうのではない
行ないやはたらきによって仏となり、先に仏さんが存在するわけではない
扇は誰もが持っている
具体的にその心の扇を動かしてみよ
気づけ悟れよ
来週はパッシブETFの配当金捻出売りが需給面に於ける最大の焦点となる
毎年恒例のイベントとして周知されてはいるが
当日は一筋縄では行かない展開となるだろう
流動的な要因が多く、動きを予想するのは難しい
確実に言えることはTOPIX型を中心に1兆円を超える売り物が出ること
事前に十分なショートが入っていれば
買い戻しからETF売りをこなして上昇することも可能だが
ショートカバー需要が少なければ、反対方向に振れやすい
過去2週間の急上昇により、事前のショートが無くなっているとすれば
いまの価格を維持する為には、
海外投資家によるショートカバー以外のそれなりの量の新規買いが要る
さてさて、どうだろう
賃金上昇率が上昇すると共にGPIFに期待される運用利回りも高い
25年度から始まる新中期計画（基本ポートフォリオ）で
国内株式の配分が増えるとの期待は増し増し
新基本ポートフォリオは24年度末までに策定・公表される見通しのようだ
