悲しさよりも
虚しさよりも
ありがたい という想いを抱いたときの方が
涙はとまらない
朝はそれぞれにやってくる
生かされて生きている証に
今日もそれぞれに良い一日でありますように
病室の朝は早い
6時には看護師さんたちが患者さん一人一人の採血、血圧、検温をして回る。
大変なお仕事だ。
私の部屋は4人部屋。
私は50代で一番若年。それぞれ、65,68,72歳と高齢者ばかり。
それぞれに挨拶し病気の程度を聞く。
65歳男性は糖尿病。
何度目かの入院。自分で意識していたので血糖値のコントロールはできているが
血尿が止まらない。建設業で叩き上げた肉体には自信はあるが内臓から壊れているので
叩き上げても鍛えようがない、嘆かわしいという。今日が退院。
68歳男性は心筋梗塞で2度目CCUから大部屋へ。
私の後位に手術を受けるらしい。
72歳の男性は心臓病不整脈で入院、数日の検査ののちに手術を受けるらしい。
3日前までは様態も悪かったのか、一晩中ゲホゲホと咳き込み、うわごとのようにうんうんうなる。眠れないらしく眠剤を処方され寝付けば雷のようなイビキで私は夜中何度も起こされた。
携帯で誰かと話しているが見舞いに来るような人もいない。
昨日初めて娘と思しき女性が訪ねてきて、面会時間ギリギリまで色々とゲホゲホ言いながらでも楽し気に話していた。
娘が訪ねてきてくれたことでよほど安心したのだろう、昨晩は咳き込むこともなく、うなることもなく寝ておられた。さすがに雷のようなイビキだけは変わらず、
私を4時半に起こしてくれた。
平日は私は12時過ぎに寝て5時半に起きる。
病院では10時消灯なので4時半にでも起きれば十分睡眠は足りている。
ごそごそと起きてNHKオンディマンドで見逃し番組を見て過ごしていた。