どんな変化が来てもそれに乗っかり その変化が尽きるにまかせよう
そして、これが“天命”なんだと信じて疑わない
“天命”という言葉であらかたの変化を受け容れたときに
今を生きる幸せというものは得られる
「運命」の「運」は「うごく」と訓（よ）む
これは天と人との関わりが予定もなく変化し続けるという見方
同じ境遇に生まれ育ち
似たような人々の間に暮らしたとしても
人はそれぞれじつにさまざまな人生を生きる
この認識から おそらく「運命」という言葉が生まれたのだろう
運命の流れに「為合（しあ）わせる」意味から
「しあわせ（為合）」という和語が生まれた
運命の流れにうまく為合（しあ）わせることが“しあわせ”であるということ
“しあわせ“とは相手の出方に対してどう対応するかということ
そもそも、運命の波には善意も悪意もなく
要はその波に乗るなり 立つなりできるかどうか
本人の心構えによるところが極めて大きいはず
結局、どっちにでもできる
最初についていると思ったか
ついていないと思ったか
ただそれだけ
つねに変わり続けている
これを和語で言うとすれば、“なりゆき“という言葉になる
なりゆきに任せられたら 一番いい
どこに行き着くのかということもわからない
わからないけれど
わからないところに向かって生きていくのが人生
なりゆく いま を頂きながら
そして、運命の波に為合（しあ）わせる
それが、流れにまかせて生きること
為合（しあ）わせることは 幸せに通じる
