鳥が選んだ枝
枝が待っていた鳥 (河井寛次郎)
すべては“あってある”関係にある
人と人との出会いや自分の前に現れる日々の出来事も
偶然のようで偶然ではなく
気づかぬうちに自分で選び、選ばれている
自分で選んでいるようで
実は相手にも選ばれていて
その出逢うタイミングをお互いが待っていた
天地一切必然にして偶然はなく
一分一秒、寸分の狂いなく、出逢う人、物、事に出逢っている
Meet the right person at the right time.
一度いただいた“ご縁”は出来るだけ大切にしたいと願う
日本株の上値を抑える最大の要因は
金融正常化懸念を背景とした金利上昇
来月の日銀会合が目下の最大イベントとなる
日本株は上値が重い一方で、堅調な米国株が下値を支えるけれど
米国株はハイテク一強が鮮明でそれ以外のセクターは金利上昇と共に
上値が重い展開に変化している
欧州株も金利上昇により上値が重い
来週の日本株も金利動向に左右される米国株次第の展開が予想される
利上げが選択肢に入るような状況にならない限り
金利上昇/株式下落には限界がある
日本株は米国株動向にネガティブな国内要因が加わる為、より慎重に
このような環境下では横這いがメインシナリオとなるだろうなあ
今日の日経で見つけた記事
NHKでも「カールさんとティーナさんの古民家村だより」という番組でおなじみ
(番組は遡って「NHKオンディマンド」で見ることが出来ます)
すべてにおいて日本の良さを日本人自身が見失っている
灯台下暗し
日本人の良さって・・・なんだろうと改めて考える
↑(参考)これがカールさんの改築前の古民家 これの骨組みを生かして下の記事の中の家に改築されているようです
日本の空き家に世界が注目 木と大工の技に敬意、移築も
NIKKEI The STYLE
本家の日本をしのぐほど、海外で柔道が盛んなのと同様の現象が、住まいの世界でも起こっているらしい。改修や輸送にお金がかかるのもいとわず、別荘や仕事場として古民家を求め、海外に移築する。住みにくく、解体にお金がかかるばかり、と思われがちな古い家に今、海の向こうから熱いまなざしが向けられている。
「ここで歳を重ねたい」から、家と地域を守る
杉木立と谷間から流れ出るせせらぎ、鯉(こい)が泳ぐ小池の景色に、茅葺(かやぶ)き屋根がとけ込んでいる。外壁の色をのぞけば、昔話に出てくる家そのもののたたずまいだ。ここが、いずれ誰一人いなくなると思われていた集落再生の起点になった。
北越急行ほくほく線のまつだい駅から車で15分ほど上ると、竹所(たけところ)地区(新潟県十日町市)に着く。その奥まったところに、建築デザイナー、カール・ベンクスさん(81)がよみがえらせた双鶴庵がみえてくる。
元は農家で江戸から明治にかけての築。出会った30年ほど前、崩れかけながらも、柱と梁はピンピンしていた。その生命力に引き込まれ、屋根の葺き替えで数百万円もかかると地元の人に止められるのも構わず、一度解体して組み上げ、屋根を葺いた。
故郷ドイツをはじめ、欧州で人気の日本の木造建築デザインを手掛け、デュッセルドルフに伝統家屋を移築するなど、東西の住まいの文化をつないできた。
「年をとってリタイアしたら、のんびりしたところに住みたい」。50代を前にそう思い始め、欧州の古民家も見た。ヨシなどで屋根を葺いた家はやはりある。しかし、一番しっくりきたのが、竹所の家だった。
吹き抜けの空間に、豪雪や地震に耐えてきた梁が頼もしく腕を広げ、優しく人を包む茅葺き屋根が載っている。最初は別荘のつもりだったが、地域一帯の古民家再生を頼まれるようになり、ここに根をおろした。
ほとんど一目ぼれだったため「限界村(集落)だったことも、あとで知った」。そんな異邦人をよく受け入れてくれたものだ、というが、地域の人たちこそ、ベンクスさんが来なければ数年で終わっていた、と感謝する。
地域の生活は一定の戸数が保たれて成り立つ。人が少なくなれば除雪車も来てくれなくなるかもしれない。何軒も古民家をよみがえらせ、新しい住人を迎え入れてきたベンクスさんは、何のためとかはあまり考えない。「年を重ねるのにいい場所を見つけたので、それを守りたい」
昔の大工の技を残し、木の文化を守ること自体、貴重な仕事だ。しかしまずは地域のにぎわいを保ち、住み続けられるようにすること。「ちゃんと住んで、仕事ができて、生活できる雰囲気にしなくてはね」。暮らしをかけた取り組みだから続くわけで、懐古趣味やロマンでは古民家を含む空き家問題は解決しない、と教えられる。
人が来て、住みたくなる家にするため、古いものを古いまま残すことにはこだわらない。双鶴庵はコンクリートの基礎を築き、床暖房を入れた。壁には断熱材。傷みやすい水回りもきれいにした。外壁を桃色に塗ったのは「グレーやベージュだけでは地味なので」という遊び心からだ。
集落にはベンクスさんが手掛けた黄、緑、水色の家が点在する。ドイツ産の石材をうろこ様に張った屋根もあり、西洋の村に迷い込んだかのようだ。
「目に見えるものすべてが木で落ち着く。梁や柱も芸術作品みたい」。ベンクスさんが改修した古民家ゲストハウス(十日町市)のオーナー、中村紀子さんは話す。客室のベッドに寝転がると、木の板がリズミカルに重なりあう木羽葺(こばぶ)き屋根がみえるつくりだ。地元産材の梁は曲がっているからこそ、最高の強度を持ち、雪の重みを受けとめる。機能美のアートがここにある。
日本で古民家を求める外国人が、下調べを兼ねて泊まっていくこともある。脚のついた西洋式のバスタブに、バロック調の唐草文様を思わせる間仕切り扉が、元からそこにあったように調和していて、泊まればみんなうっとりする。すべてはベンクスさんのセンスによるもので、どこでもこんなおしゃれな家が手に入るわけではないが、外国人の日本家屋への関心は高まる一方らしい。
海外から集まる、中古の家の「実績」への敬意
日本で住まいを求める外国人に向けた情報サイト「AKIYA&INAKA」を開設するアレン・パーカーさんの元には毎日何十件もの問い合わせがある。
家の広さや「静かな場所」といった顧客の要望に応じて物件を見つくろい、現状や見込まれる修繕費などの情報を提供する。候補となる家5軒分のリポートで22万円。床下の通気の状態から調べあげ、ドローンで撮った屋根の映像もつける。それにしても安くはないが、ひっきりなしに依頼がくる。
なぜ新築でなく、中古なのか。古いものに対する価値観の違い、と米国生まれのパーカーさんはみる。「テネシー州の築120年の実家は20年前の購入時に20万ドルだったのが、今売れば150万ドルくらいになっている」。そこに立ち続け、住む人を守り抜いてきた「実績」への敬意があるのだろう。古いものへのそこまでの信はどうもこちらにはない。
「THE GENIUS OF JAPANESE CARPENTRY」(日本の大工仕事の神髄)の著者、アズビー・ブラウンさんは宮大工の第一人者、西岡常一さんらに伝統建築の精神を学んできた。文化財に限らず、すぐそこにある民家も、和の建築の魂を宿すもの、と感じている。
「曲がった梁をどこでどうつなぐかなんて、もう第六感の世界。アメリカではそんな日本建築への関心が高く、どの大学にも講座がある。日本の人はあまり目を向けないようで、もったいない」と話す。
いつからか、日本では何でも新しいものが好まれるようになった、とベンクスさんは言う。「ドイツには『森の中にいると木がみえない』ということわざがある。それと同じかな」
近すぎて、伝統建築の良さがみえないのだとしたら、確かにもったいないことかもしれない。
「燃やすなら、譲ってほしい」木造住宅の空き家、米国へ
米オレゴン州の建築家、エリック・カールソンさんと、その家の出会いが、あと半年、いや数カ月でも遅れていたら……。日本在住の姉、アンドレアさんとともに、愛知県新城市の住宅の建て替え現場を訪れたのは2020年、新型コロナウイルス禍で、世界の動きが止まる寸前だった。
「木と木が互いに支え合い、まるで生きている」。米国にも「軸組み」と呼ばれる木材を組み上げる伝統工法があり、カールソンさんには高度な大工の技がすぐわかった。
その技を生かした古材が、解体後は今どきの合板や木材と同様、チップに、そして燃料になると聞き、耳を疑った。「燃やすくらいなら、譲ってもらえないか」。オレゴンに持ち帰り、再生するつもりだった。
この要望に、建て替え工事を請け負っていた戸田工務店(新城市、戸田桂一郎社長)が二つ返事で応じたのは、伝統工法を代々受け継ぐ同社自体、古材がないがしろにされる現状に、心を痛めてきたからだ。
昔は古材専門の材木屋があり、使えるものは再利用してきた。規格化した現代の家には太すぎたり、長すぎたりで収まる場所がない。同社会長の戸田由信さんは囲炉裏の煙でいぶされて黒光りする材などを、店舗や宿泊施設のインテリアに生かしてきた。しかし、空き家は次々と発生し、解体費がなければ朽ちるばかりだ。
そんなところに舞い込んだカールソンさんの申し出。茶室などの移築は珍しくないが、普通の民家の海外移籍は異例だ。
建材は200年かけ強度が増し、その先200年持つ
木材一本一本、丁寧に洗い、虫が残らないように熱処理した。同社の倉庫で「仮組み」をして、現地で元のように再現できるかを確認した。輸送費には300万円ほどかかった。そこまでして生かしたいと思わせるほどの魅力が、古材にはある。
「木は切った瞬間が、一番含水率が高くて弱い。機械乾燥ではなく、昔ながらにじっくり自然乾燥させると、建材となってからも200年くらいかけてどんどん強くなる」(同社海外事業担当の戸田幸志さん)。そこから次第に弱くなるが、200年、少なくとも100年先までは持つ、という。何世代もかけて職人たちが得た経験則に、間違いはないだろう。
英語に堪能なアンドレアさんの夫、丹羽邦人さんも加わったチームで1棟分をコンテナに積め込み、通関手続きを進めた。コロナ禍による移動制限をかわし、滑り込みセーフ。家は異国に安住の地を得た。
戸田工務店が手掛ける海外移築はしかかり中のものを含めて4軒に上る。オレゴンにもう2軒、そして中米ジャマイカが1軒。ジャマイカには木の家の大敵となるシロアリ、しかも強力なやつがいるとか。ハリケーンや湿気など、気候も日本とは違う。世界に挑むスポーツ選手と同じように、頑張れ、負けるなよ、と応援したくなる。これまでの経験から、米国の中間層に手が届く数千万円で提供できるメドが立っているという。
オレゴンでの移築に日本の職人は加勢できなかった。しかし、カールソンさんが「日本のKOMINKAを建てるぞ」と呼びかけると、続々と職人たちが集まってきた。技術的な差異はあれ、家づくりに携わる大工の心意気は洋の東西、変わらない。なかには、日本の大工道具をそろえる職人も少なくない。
その技術にじかに触れたい、と北米を中心に2000人が所属し、伝統工法を研究している「全米軸組協会」のメンバーが、このほど戸田工務店の招きで日本へ視察に訪れた。約2週間にわたり、寺社建築の現場や、新城市の空き家対策の担当者とともに、住む人のない家をみてまわった。
協会代表のクリス・ケーンさんは木材の継ぎ手など細かな部分のつくりが全然違う、としながらも「ずっと前から日本の技術を学んできたので、自分たちだけでもできるかもしれない」と話していた。「外国から職人がきて、古民家の改修などを担う時代がくるかも」という幸志さんの観測も大げさではないようだ。
4月。茅葺き屋根の家が残る京都市郊外の里、花脊(はなせ)で「Minka Summit(民家サミット)2024」が開かれた。昨年に続く3回目。3日間通しで5000円のチケットが、内外の外国人中心に300枚、前回より50枚多く売れた。
古民家を巡るツアー、「床の間」など日本の住居の解説、物件購入のためのガイダンスなどがあり、茅葺き体験、土壁を作る左官、かんながけなどのコーナーは大にぎわいだった。
トタン屋根だった古民家を買い取り自分たちで茅を葺いた、ともにフランス人建築家のセバスチャン・ルノーさんとメラニー・ヘレスバックさんの家も、視察ルートに組み込まれた。
「茅葺きなので雨が降っても静か。落ち着く」(ヘレスバックさん)。「夏の湿気も、茅や土間の三和土(たたき)で吸収され、さほど気にならない」(ルノーさん)。冬の台所仕事は寒くないこともないが、緑のなか、愛馬たちと暮らす生活はこの上ない、という話に参加者は聞き入った。
この盛り上がり。1948年築の家で育ち、暗い、寒いという古家の印象がぬぐえない筆者としては、外国の人は知らないから、よく見えるのだろう、と思わないでもない。しかし、自由にリフォームして民家ライフを楽しみ、木や草の素材と親しむ様子をみると、やられた、とも思う。
森で100年、家を支えて100年、200年。そしてまた別の家の柱となって100年と、本来、木は生き続けられる。そんな自然の恵みにあずかり、自然も保たれる住まいのサイクルを、もう思い出すことはないのか。古材たちは我々のふるまいを、何百年とみつめ続けるだろう。
(People who lose in the market and people who win, I think.)
いろんな人の場帖を見ていると・・・
多くの投資家は好機というものを理解してないか厳選できてない
持ち時間が長い ダメだと思ったらすぐに切る
株は損するリスクがあるのだから買う(売る)なら大きな値幅を取りたい
そのためには業績もチャートも抜群に良くて大きな上値余地を感じる銘柄だけを
買う(売る)必要がある
チャートが良いのは2割、微妙なのが6割、ダメなのは2割
つまるところ、微妙なチャートは最初から売買すべきではないということ
私は勝率70~80%超の確信を持てる銘柄しか買わ(売ら)ない
もちろん、そんな絶好機は数少ないので、絶好機を探す必要があるし待つ必要がある
経験を積めば今が微妙なのか好機なのかは星足チャートが語り掛けて来るようになる