明の王陽明が
「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」といい
老子は
「人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し」
すなわち他人に勝つ者は力はあるだけだが
自分の欲望に勝つ者は、真の強者であるといい
プラトンは
「勝つは己(おのれ)に勝つより大なるはなし」といった
心中に起こる欲望や邪念などを抑えるための
自分との戦いに克つことは
人との議論や争いに勝つことなどより
勝利のなかでも最大のものであるといい
そのためには自分をコントロールできる力
すなわち、自己統御力を強くすることだと訓える
論語にも
「克己復礼」ということばがある
いつの時代でも
人間というものは "欲望" から離れることがいかに難しいかということ
とかく、人というものは自分が一番可愛いのである
だから「不平や不満」を口にしたら
事後でもいいからそういうことを口にすることははずかしいことと気づくことだ
あるいは口から出そうになったらはずかしいことだからと
口を結んでしまえ
自己統御ができて ヒトはやっと人間化するのだが・・・
いつまでたっても 私には難しい
はやく人間になりたい(苦)