minayuyu2019’s blog

Take the first step in faith.You don’t have to see the whole staircase, just take the first step.

深浅

人生を深く生きる

 

人生を深く生きるということは 

自分の苦しみ すなわち色々な不平や不満煩悶などを

ぐっと噛みしめて行くことによって

始めのうちは こんな不幸な目に出合うのは自分だけだと思い

そこでそのことに関連のある人々に対して 怒りや怨みごころを抱いていたけれど

しだいにそうした苦悩を噛みしめていくことによって 

このような悩みや苦しみを持っているのは 

決して自分一人ではないということが分かりだして来る

そして広い世間には 

自分と同じような苦しみに悩んでいる人が

いかに多いかということがしだいに分かりだして来て

さらに、それらの人々の悩みや苦しみに比べれば 自分の現在の悩みや苦しみの如きは

それほど大したものでもなかったということが分かり出して来る

したがって人生を生きることの深さは 

実は人生を知ることの深さであり

人生を内面的に洞察することの深さなのだろう

 

人生を浅く生きるとは

自分の苦しみや悩みを ただ自分一人だけが悩んでいるもののように考えて

これを非常に仰山なことのように思い

ついには人を憎んだり怨んだりして

あげくの果てには 自暴自棄にも陥る

これはちょうど、あの河の水が 浅瀬において波立ち騒ぐにも似ている

 

他人の気持が分からぬというのは

その人のお目出たさを語る何よりの証拠

人生を深く生きるということは

お目出たさから 脱却する道

 

人生を深く生きる

深く生きているからこそ その人の偉さがにじみ出てくるもの

地位や名誉ではなく 真にその人の偉さというものは 

人生を深く生きなければ出てはこない

 

人生を深く生きているか浅く生きているか

それは自分に聞いてみるよりほかはない

しかし、わたしたちの周りには

人生を深く生きている人と浅く生きている人の二通りの人がいる

「お目出たい」といわれる生き方に気づくのは

 

じぶん しかいない

 

 

 

 

 

先日、お盆休暇で帰省していた長女が広島に帰っていった

 

昨晩、家内から

「仕事をし始めてから、上司や同僚の男の人達と仕事をするうちに

「お父さんって大変な仕事をして私らを育ててくれたんだな」って

 改めて思うようになった」と言っていたと聞かされた

テレもあるようで私には直接は言えなかったらしい

 

お給金を頂いて、仕事というものに責任を持って働くようになり

少しずつだが自立の自覚ができてきたことのひとつの証だろう

子供たちが学生で家を巣立ってからは 

彼らの話は聞くけれどこちらから

あれこれと言うことはできるだけ差し控えてきた

色んな事柄を自分で感じてみなければ

ほんとのところや、その先は見えてこないから

 

少しずつ自分のことばかりでなく 他人のことも分かり始める

君たちの人生は まだ始まったばかりだよ

もっともっと 深く生きな