若い時に
このまま歳をとって六十になったら
どんな六十になっているのだろうかと楽しみだった覚えがある
頭が白くなり、目が弱くなり、思考が硬くなっただけなのか
知識・見識・胆識までにはまだまだ程遠い
だが、こうして年を重ねてくると
なまの現実をなまの自分が生きていかなければ
本当に自分の人生を生きているとは言えないことがチョットだけ分かりかけてきた
あるときは顔を洗っていた
あるときはご飯を食べていた
あるときは酒を飲んでいた
「あるとき」という現実の時間の繋がりのなかで 「なま」を生きている
いたずらに 過ごす月日の 多けれど
道を求むる 時ぞ少なき (道元)
早いもので、30日前に始まった2023年も明日で1月も終わろうとしている
2月は逃げるというが、逃がさず「いま」を掴みたい