早う早う
あれはもうここまで出来た
これはもうあそこまで行った
おまえは馬鹿じゃからできんのじゃと・・・
言わせておけばよい
ひとより短い時間で早く覚えようとするよりは
人の倍の稽古をする構えで貫くことが大切である
悲しいまでに鈍なひと
人の半分も覚えられない要領の悪い不器用なひと
だから自分はもうだめだ 何をやっても出来ないと弟子をやめても
師匠は喜んではくれない
鈍なら鈍で
人の五年かかるところは十年かけてでも辛抱し
貫いていかねばならない 貫いていけばよい
できんのじゃない
できるまでやる稽古と工夫が足りんだけ
その辛抱がたとえ人の倍かかったとしても
おかげで人のまねの出来ないような技術も覚え
家の一軒でも建てられるようになりました となれば
ことさら師匠は喜んでくれるだろう
一を聞いて十を知るというような人は
往々にして早く覚えても ものごとが雑であったりするものである
また、楽なときに 姿勢を崩さねば もっと大きくもなれる