秋空を見上げていた
空に風が吹いている
雲が縁に従って いろいろな雲になる
入道雲になったり
いわし雲になったり
雨雲になったり
変化はすれど
それは縁に従って変化しているだけ
どこにもいきはしない
この肉体もおなじ
生も
老いも
病も
死も
いのちからは はみ出ようがない
ならば全部
おかげさまと ちょうだいできないものか
ならば一日も長く生き延びて
今が本番と 生きた教えをちょうだいしたい
秋空をながめながら
今日一日を生きることが出来た喜びを 嚙みしめた