「はかない人生を送ってはならない。切に生きよ。」
(道元)
時光は惜しむことによってとどまるのか
惜しんだとてとどまらないのか
時間も空間も移ろいでいくが
時間や空間が空しくわたるのではなく
人間がむなしくわたるのである
時間が空しく過ぎたなどといってはならない
人が空しくわたっているだけである
今を切に生きるっていうのは 人は必ず死ぬからだ
毎日の質が変わってくるような「切に」生きなければもったいない
随聞記の他の一節に
「切に思ふことは必ず遂ぐるなり。
強き敵、深き色、重き宝なれども、
切に思ふ心深ければ、必ず方便も出來(いでく)る様あるべし。」
切に思わなければ方法も見つからないと