仕事や勉強をしていく上で
目的や目標は欠かせない
稲盛和夫さんの人生の方程式によると
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」で表される
「考え方」とは方向性のことだから
目指すものを持っているのが前提である
それがゼロでは結果はゼロ
地図(目的・目標)を持たないでどこへ行こうとしているのか
いつでも行方不明になってもおかしくない人たちが
最近はとても多くなってきたような気がする
そういう遭難者たちから聞こえてくるのは
「助けて！」ではなく
「愚痴」や「不満」ばかり
実に切ない音として聞こえてきて 悲しい
地図も持たず 散歩のついでに富士山にでも登れればしめたものだが
平々凡々 ぼんやりと
同じことをしていて今までとは違う結果を求めているような「考え」が当たり前で
熱意や能力など切にはない
切羽詰まっても切になれないで
日常の瑣事に切であってこそ 大きなこともできあがるということを知らない
自分を育てるのは自分なのだ
いまが本番
今日が本番
あすがある あさってがあると思っているようでは
肝心の いま さえないんだから
何もありはしない
待ち望んでいたことがやって来た時よりも
困ることがやってきた時に
本当に人間は人間になれるんじゃないだろうか
道元は仰る
切に思うことは必ず遂ぐるなり
切に思う心深ければ、必ず方便も出で来るべし
なにごとも”切に思う心”なければ
切には生きられない
私はリタイアしてからここ半年の間
家内の英語塾の講師の手伝いをして受験生を教えている
彼らと話をしていて
「目標を持つ」ということに対する考え方が
偏差値の高い大学へ進学を希望している学生の方が
そうでない学生に比べ格段と違うことがわかる
また、「ここが自分に足りない」とわかれば
翌週にはちゃんと自分のものにしてくるというように
「いま」を切に捉える感度も格段と違う
切に求める 切を求めるこころの差が
大きな差を産むことを 彼らはちゃんと知っている
