損得勘定で
今はやらないほうがいい
今はやっておいたほうがいい
なんて、そんな天秤にかけるものではない
人がこれをすれば”徳” なんてものは決まっていない
人為的なものではなく「道」の実践のなかから発せられるもの
それが”徳”なのである
親から、学校の先生から、会社の先輩から、
「教えられたもの」が”徳”ではない
人として自然に起こってくるもの
それが”徳”なのである
あの人の傍に居てあげよう、と思う前に
すでに傍に居る
あの人に声をかけよう、と思う前に
すでに声をかけている
思う前に自然に動いている
それが「道」の実践であり 人間の本質でもある
高い徳を身につけた人は徳を意識していない
そういうわけで徳がある
低い徳を身につけた人は徳を失うまいとする
そういうわけで徳がない
(老子)